その為に
まだ薄暗い明け方の道を海に向かっていると、
目の前に小動物の影が見えて嫌な予感がしました。
それが放し飼いのニワトリだと分かって、
ホッとしたのもつかの間で、
すぐ後ろからは一匹の野良犬が現れました。
その犬はまるでニワトリたちをかばうように、
僕に向かって吠えてきます。
ニワトリたちもすぐ家の中に入っていきます。
振り向くともう一匹仲間が増えていました。
もしかして夜の間に放し飼いにされている、
ニワトリたちを守っているのでしょうか。
無縁
早朝の海では静かに形のいい三角波が、
数ヶ所で沖の方からブレイクして来ます。
日本だともうすでに混雑している光景ですが、
ここバリ島のサーフポイントはご覧の通り。
中央の奥の方に3名くらい見えるだけで、
早朝ならば人がいない場所を選んで、
ストレスとは無縁で楽しい、
サーフィンが出来ると思います。
ただし日中はどのポイントでも、
サーフスクールが盛んで混雑してきますが、
スクール自体がおよそ1時間程度なので、
休憩や食事をして時間をずらせば、
また混雑が解消されるので合間を見て、
サーフィンすると良いと思います。
期待
時間が経つことに海岸に、
サーフボードを脇に抱えたサーファーが、
ポツリポツリと現れて海の中へ入っていきます。
僕は早起きをしてサーフィンをする、
サーフィンに献身をする行為に、
身勝手な期待や見返りを、
求めていた時もありました。
自然の営みと人間の行為が組み合わさった、
サーフィンという表現というのは、
何に向かって発信をしたメッセージなのか?
様子
ホテルに帰ろうとしたらさっきよりも、
野良犬が増えていました。
低く唸り声を出しながら近づいてくるので、
やっぱり怖いです。
バリ島では残念ながら狂犬病が報告されており、
注意が必要です。
様子がおかしい犬には近づかないで下さい。
正面の犬は普通な感じですけど、
右の犬は明らかに様子が変です。
眼が僕の方を見ていなくて、
それに眼が濁っています。
相変わらず欧米人は野良犬を気にする事はなく、
平然と歩いてやり過ごしています。
やっぱり怖がっているのが犬にも伝わるんですね。
でも心配する事はありません。
観光客が増えて日差しが強くなる日中は、
犬たちは駐車場でグッタリして昼寝をしています。
海と空の間
ここはバツゥボロンの海の上、
時刻は午前8時37分。
ほとんどの人がロングボーダーで、
友人とおしゃべりをしながら、
良い波が来るのを待っています。
バリ島の波の周期は結構長くて、
僕の感覚では10分〜15分いや20分くらい、
次のセットが来るまでの時間があります。
バリ島に来ていつも思うのですが、
欧米人の肌というのは日差しと寒さに強くて、
サーフボードに塗る滑り止めのワックスにも、
平気な皮膚の持ち主だとつくづく感じます。
沖の方からバツゥボロンの海岸を見ると、
こんな感じです。
サーファー同士が密集することはなくて、
あちこちに分散されているので、
良い波をゲットできるチャンスは大きいです!
海と空の間にあるその空間には、
心のコップを満たす事ができる、
僕が大好きなサーフィンがある。
今を生きるそして今を楽しむ事の大切さを、
やがて迎える終わりの時に、
眼を閉じて長く深くゆっくりと、
息を吸いそして息を吐き出しながら、
新しい旅へと向かいたい。
フリバリエコビーチホテル
この時に宿泊したホテルのフリバリエコビーチ。
その部屋からの景色がこちらです!
高い建物が無くさえぎる物がないので、
わずかですが遠くに海が少し見えて、
周りも見渡せる立地条件の良いホテルでした。
一階には細長いプールがありましたが、
この時は日陰になっていて、
誰も泳いでいませんでしたが、
太陽が照りつける時間帯ならば、
ゆっくりと日光浴を楽しめそうです。
部屋はこんな感じです。
トイレにシャワーとテレビがあって、
必要最低限の設備がある、
内装もシンプルな今風のもので、
ビジネスホテルのような感じでした。
サーフガイド
僕もバリ島に通い始めた時はガイドを頼んで、
ボードをレンタルして車に積んでもらって、
その時期の良い波があるポイントに、
案内してもらいました。
車だと時間はかかるのですが何より快適です。
ガイドの方といろいろとおしゃべりをして、
今後のバリ島旅行に役立つような、
情報交換などをすると良いと思います。
ガイドさんと一緒に海に入ると、
波に乗れる確率が格段に上がります。
波を選んでくれてゴーサインを出してくれるので、
僕が岸に向かってパドリングを始めると、
ガイドさんは後ろからボードを押してくれます。
これが効果絶大で一人では乗れなかった波も、
8割はこれのおかげで乗れたと思います。
式典
バツゥボロンの駐車場に行くと、
ほぼ満車状態でした。
普段の午前中はガラガラで空いていますが。
なるほど今日も式典の続きの様です。
この中央の垂れ下がっている装飾品なんですけど、
お祭りの時に街中でよく見かけます。
色鮮やかでたくさん備え付けてあるので、
なんか気持ちをウキウキさせてくれる、
不思議な存在です。
寺院の入り口はこんな感じです。
式典が終わったらしく続々と、
正装したバリの人々が出てきます。
楽しみ
せっかく来たので行けるところまで、
ブラブラと探索したいと思います。
このバツゥボロンのエリアは欧米人に人気があり、
それにともなってお店の建設ラッシュが、
あちこちで急速に進んでいます。
古き良き時代を懐かしむか、
新しい時代の街を楽しむかは、
あなたの自由。